どうして?かわいそうじゃないの?

 本公演を見ぬまま、宙組の新公観劇。3週間ぶりのムラ入り。天気のせいもあって、だいぶ涼しかったです。そして、大劇場に入っただけで、ちょっと元気になる現金なワタシ(行きの電車の中では、うだうだ考えてたらしい)。


 ・救いのない王家のようで… 家臣たちの♪(ジプシーは)人間ではないーは、♪同じ人間ではないー みたいやし、牢獄でのマンリーコのソロは、♪アイーダ 清き光よみたい。
 ・ジプシーたちが、一人一人殺されていくシーンは、見ててしんどかった。ある者は静かに、ある者は、もっと生きたいと叫んでいるかのように。
 ・ぼろぼろの和くんもしんどかった。
 ・っつーか、和くんのビジュアルが超好みv 歌の荒さを吹き飛ばす勢いで美しかっんよ。もともと、はっきりした顔立ちの美人さんな上、薄いベージュのロングのかつらも、白っぽいベースメイクも似合ってたわー。あと、最初の方の、ルーナ伯爵とシーンで、足を高く蹴り上げるところがかっこよくてかっこよくて。もう蹴ってv←出たよ… 中日王家の時も、みらんくんの冷たい目で見下してくれとか言ってたし。。

 ・大衆のパワー(しかも、憎しみや蔑み、恐れといった負のパワー)を、キムシン作品からは感じる。ジプシーたちを鎖で締め上げる時の家臣たちは、歪んだ笑みを浮かべているのですよ!

 ・まちゃみさん(美羽)は、何より和くんとのカップルっぷりが、新鮮で美しくて、ほんとにラスト新公ヒロインおめでとう!!歌も、特に高音の裏声部分がきれいやったし、恋する女性のかわいさ、強さが出てて良かったです。一番好きなとこは、ルーナ伯爵にキスされて、後からそっと唇をぬぐうところ。ああ、この人は心は絶対に売らないんだと思いました。死んでしまうところは悲しかった。

 ・いりすくん(十輝)は、髭も似合って超ダンディ。
 ・ジプシーの男たちが、エリカちゃん(凪七)以外わかりませんでした。と思ってたら、殺される直前で、蓮見ゆうやくんに気付く。どこを見てたんだ、ワタシは…
 ・ジプシーの女たちが、活き活きしてて、強くて、とっても好きな感じでした。そして、綾花ちかちゃんがかわいくて、涙が出てきました。ちっさいのに、ちからいっぱい生きている感じが、ほんとにかわいらしいです。退団かー。寂しいなー。
 ・大海亜呼さんが、ねえさんな感じでかっこよかったです。
 ・そして、相変わらずアリスちゃん(花影)は細くて、心配になったけど、かわいかった。

 ・ルーナ伯爵は、えりこさん(七帆)。冷たくて、酷薄で… 早くガイチさんで見たいなー。えりこさんも健闘してはりました。歌うまかったし。
 ・そして何より、たっちん(和音)のうまさ!新公レベルを超えてるよ。低音から中音域まで、すごく通るキレイな声で歌わはる。うらやましい。そして、暗い情念が燃えるようなお芝居も素晴らしかった。
 ・アジチューナの最後のセリフ、「母さん、復讐は果たしました」に鳥肌がたった。伯爵家の兄弟どうしの殺し合い。どちらが勝っても、彼女の復讐… 何て話しや。。

 ・そんな感じで、後味は良くなかったものの、昨日からの鬱気分は消えました。ワタシはこの人たちが頑張っている舞台を見続けられたらそれでいいと、今は思う。

 ・帰りの電車でコロちゃん(音花)を見た。白くて、細くてかわいかった。