恋をするなら 乱れなくちゃ

grandrevue2007-04-14

だそうですよ。
南座に初めて行ってきました。歌舞伎ではなく、ミュージカル『阿国』観劇。ずっと観たかったのです。前回の再演行きそびれちゃって。
・いやー、とにかくエネルギッシュな舞台やった。失礼ながら、ナナさん筆頭に、出演者の皆さま、そんな若いわけではないのにパワー全開!ガンガン歌って踊る。こっちも元気になるよ。上々颱風の音楽もいいネ!時に熱く、心沸き立たせ、時に切なくしんみりさせる。阿国一座の興行はライブみたいやった。
・それでいて、ただ楽しいだけではなく、ヒリヒリするシーンも多い。かぶきものが、火縄銃を初めて撃つのに、乞食だからちょうどいいみたいなことを言うところとか。「どてっぱらに穴あけてやるのか?」「俺は世間に穴開けたいのよ」(うろ覚え)。今と同じで、弱いものが弱いものをいじめて鬱憤晴らし。一度転落したら、元の位置には戻れない。美しい国ねー?最近、ほんとに将来が心配になる24歳…そんな世に生きるものにとって、一度手に入れた「天下一」の座から転げ落ち、それでも前に向かって歩くどころじゃなく、文字通り疾走する阿国は、胸がすくような存在。まぶしいね。「あたしが踊るところが都」。私もここまでかっこよくなくとも、せめて腐らぬよう…←志低いよ。猪熊少将の「阿国は私には大きすぎた」というのもわかる気がします。まぶしくて、まぶしくて、自分の小ささが恥ずかしくなる。
・キャストは地味ながら豪華。さっきも書いたように、皆様エネルギッシュ。脇の方までうまくて、そして楽しそう☆
・ナナさんいくつ?スタイルめっちゃいいし、パワフル。ギラギラしてはった。阿国にぴったり。今回初めて観たのに、この人以外の阿国は考えられへん気がするもん。結構あけっぴろげな下ネタが多いんやけど、茶目っ気たっぷりにカラっと演じてはるので、声出して笑っても大丈夫ですww
・ピーターが二枚目で超かっこよかったんですけどvv←またかよ。ニヒルで切ない。。声もいいねー。そして、キラキラの衣装にも負けない美しさ。大河『北条時宗』の時も良かったけど、今回も素敵☆
・義くん*1はさすがのダンス。西村さんも。背が高い分、ついつい義くんを見ちゃうんですけどね。西村さんは、笑いの間が良くて、面白かったです。「ついに別々にしゃべる時が来た」(義くんガッツポーズ)の後の、西村さんの一人ボケ良かった。2人とも蜘蛛舞はダイナミックでかっこよかったんですが、その後ろでピョンピョンしてる原川さんが妙にかわいらしくてv波多屋さんは、雰囲気が江戸時代の人っぽい。義くんのやった一蔵は、前回は浦井健治くんやったみたい。
・アンサンブルにでかい人がって思ったら、はらしん(原慎一郎)さんでした。
・直さん(西村さんも「直ちゃん」やのよねー?ワタシの「直さん」は、伊央里さんです)は、脇役やったけど、さすがにキレイでした。
大和田美帆さんは、アップテンポの歌があんまり好きじゃなかったけど、「春風は河を渡る」が澄んでて良かったです。お丹、嫌な女じゃなかった。この子なりの一生懸命が実った結果なんよね。
上條恒彦さんも、ぴったりの役やなーと。インタビューでも言ってはったけど、成り上がることで得るもの、富や地位と引き替えに、失うものも大きいこと。それを三郎左はわかっている。二代目阿国の顔見世行列、「昔の方が大きかったよ」と阿国に言われ、走り去る姿が寂しい。自分でも窮屈だって、わかっているから。
若松武史さんもいくつ?何あの持久力?ずっと走ってやいませんか?若松さんと言えば『慶次郎縁側日記』。ふてぶてしさが同じやー。っつーか、天井桟敷の人やったのか!
深沢敦さんは、こうキューティーですな。丸いおっちゃんやけど☆
花王おさむさん、面白かったです。『M!』のマルコ伯爵やった人やんね?すっごい自由な感じ。飄々としてはった。
上々颱風の頭ボンバったボーカルさんが、すごい好みの顔やったですよ。大学の時の友達に憂いをプラスしたような顔立ちで。カテコで、「いつでも誰かが」を演奏してくれはったんです!(ぽんぽこ)この歌好きやから、嬉しかった〜☆

*1:ものすごくどうでもいいことなんですが(脚注つける必要ないぐらい。東山さんは、ワタシの愛称で呼べない人BEST3に入ってはったんですけどね…もう呼んじゃえ。ともちんに続き、あっさり陥落。残るは涼さんのみ。とよこちゃんでもすずみんでもなく、あの方は涼さんなのですv←キモ