『誰がために鐘は鳴る』(宝塚宙組@宝塚大劇場)

余裕を持って家を出たつもりが、座席に座ったのが開演3秒前。びっくりするわ。
・ゲリラ達の場面が割とぬるくて、テンポの悪さが気になる。戦争の切迫感みたいなのがあんまり感じられないかも(2幕は盛り上がるけど。同じ戦時中の話でも『凱旋門』は常に「死」が影を落としていたと思う)。でも主役2人の場面は、密度が濃くて素敵でした。
・蘭とむの恋は今回も報われない。そもそも誰かを好きな設定の役が少ない上、好きでもうまくいかないパターンが多いよね。花組では幸せになるんだよー!
・ゆひすみも3作連続で悲恋。その悲恋が、びっくりする程美しいのは得難いけど(ちょっと宙組でWWS観てみたいもん)。
・ゆひさんは今回も超かっこいい。マリアに「もう忘れるんだ」って後ろから抱きしめるとことかね。あと鼻チョンチョンは是非私にもやっていただきたいwあんまり歌うまくないけど、クールビューティーな顔で溢れ出す感情を歌われると、そんなの関係ないよって気分になります(でも、みっちゃんの歌を聴くとホッとする)。
・すみかちゃんが健気。ほんと健気。全身全霊かけてマリア、みたいな。実際に髪をショートにしたんやね。
・「キスしたいんだけど」の場面はニヤニヤしながら観ました。鼻ぶつからないんだよー。そういえば、ウメちゃんがスカステであのセリフを実生活で使うって言って、蘭とむに止められてました。
・せーこ渾身の泣きで一幕終わる。細いからパンツ似合うなー。
・男役が役不足。みんなゲリラの一味やった。そんな中、じんさんは短い出番ながらいい役でした。抜群の安定感。最初、案内人のおじいさんがじんさんかと思ったら、それはすずさんでした。すずさん裏切り者かと思ったら違ってた。ごめん。
・りりこちゃんの「バレンシアの想い出」が絶品やった。高音がきれいと前から思ってたけど、地声はけいこさんみたいにセクシーボイスでした。せーこちゃんも歌うまいよねー。宝塚楽曲の中でも好きな曲です。
・あこ姉じゃなくて、せーこちゃんとれーれちゃんが「〜の女A」やったよー。
・『バレンシアの熱い花』『追憶のバルセロナ』は18〜19世紀で、『誰がために鐘は鳴る』『NEVER SAY GOODBYE』はスペイン内戦で同じ時代の話になるのね。